大人ニキビは乾燥肌が原因!?

乾燥肌が原因のニキビに悩む女性

ニキビは毛穴に皮脂が詰まることで発症する肌トラブルです。そのため、皮脂が少ない乾燥肌にはニキビができにくいというイメージがあります。しかし、大人ニキビは、肌の乾燥が大きな原因の1つなのです。そこで今回は、大人ニキビの原因についてご紹介します。

乾燥肌でニキビができるメカニズム

ニキビは、脂性肌だけにできるわけではありません。10代の思春期ニキビの大きな原因は、過剰に分泌された皮脂です。でも、20代以降の大人ニキビは、乾燥した肌にできやすくなります。

肌の表面が乾燥すると、皮膚の機能がうるおいを守ろうとして、たくさんの皮脂を出すようにはたらきます。つまり、乾燥によるバリア機能低下で皮脂の過剰分泌が起こるのです。

そして、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まると角栓が必要以上に大きくなってしまいます。

角栓が過剰になると、肌の酸化が早まったり、皮膚常在菌のバランスが崩れて肌荒れや炎症を起こしやすくなったりします。その結果、大人のニキビができやすくなるのです。

また、乾燥した肌は、ターンオーバーの乱れから角質が硬くなり、毛穴を狭めてしまうので、ますます皮脂が詰まりやすい状態になります。ニキビだからといって、皮脂や角栓を取り除き過ぎると、ますます乾燥に傾くのです。

乾燥肌以外の大人ニキビの原因

乾燥肌だけでなく、ストレスも肌荒れや大人ニキビの原因です。睡眠不足や疲労などで過剰なストレスを受けると、自律神経のうちの交感神経が優位になり、身体全体が緊張、興奮状態になってしまいます。

交感神経は、男性ホルモンの分泌を促すので、交感神経が活発な状態が長く続くと、結果的に男性ホルモン優位の体質に変わってしまい、大人ニキビができる、悪化するという悪循環になるのです。

さらに、神経伝達物質の1つで、怒りや不安・恐怖などといったストレスを感じたときや、集中力を要求されるときなどに分泌されるノルアドレナリンも分泌され、皮脂の分泌を促します。

また、肌を固くしてしまうため、毛穴が収縮して詰まりやすくなり、ニキビの原因になるのです。もう1つの大人ニキビの原因で気をつけたいのが、女性ホルモンの乱れです。

ホルモンは、ごくわずかな量で体内のさまざまなはたらきを起こさせる情報伝達物質の一つです。

ホルモンにもいろいろ種類がありますが、特に女性ホルモンは肌と密接な関わりをもっています。なかでも肌と関わりが深いのは、エストロゲンとプロゲステロンです。エストロゲンは、月経後、排卵に向かって分泌・増加し、次の月経の直前に急激に減少するホルモンです。

皮膚との関係では、線維芽細胞にはたらきかけ、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させます。その結果、肌にハリやツヤ、うるおいを与えると考えられています。

プロゲステロンは、排卵後、黄体が形成されてから、次の月経の直前まで分泌されるホルモンです。

子宮内膜を妊娠前の状態に整えます。皮膚との関係では、皮脂の分泌を活発にすることでバリア機能を守るはたらきがあります。

本来、女性ホルモンは2つとも大切ですが、プロゲステロンには、皮脂の分泌を促すはたらきがあるので、大人ニキビを発生、悪化させてしまうのです。

また、女性でも少ないながら、男性ホルモンがあるので、これが必要以上に増えるとニキビを悪化させてしまいます。一方、エストロゲンがニキビを予防、改善するはたらきをするということになります。健やかな身心の状態なら、ホルモンバランスは整っているので、美肌がキープできるのです。

まとめ

大人ニキビは、肌の乾燥や、不規則な生活、ストレス、女性ホルモンの乱れが原因でできてしまいます。乾燥肌対策のスキンケアや乾燥肌改善の食生活、ストレスを溜めない生活習慣を心がけて、大人ニキビを防ぎましょう。

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